恥ずかしい話

小学5年生の頃、家族でスキーへ行ったときの話です。

毎年スキーに行っていたため慣れていた私は、調子に乗ってスリルを楽しみたくなり、両手に持ったストックを股の間で挟むという変な格好で滑っていました。

案の定、転ぶ結果となったのですが、転んだとき、ストックのグリップ部分の先端が、お股へ激突したのです。

それはそれは大変な激痛でしたが、調子に乗った結果転んだこと、そして痛いのはお股ということから、多感な時期に差し掛かっていた私は親にも言うことができず、1人で痛みに耐えていました。

その日の夜、トイレへ行くと、なんとお股から出血していました。しかし、やはり親に言えず、1人で軟膏を塗ったりして、対処していました。

しかし旅行を終え自宅に帰った後も、出血は続きました。

そう、なんと私はこのタイミングで、初潮を迎えたのです。

旅行中の衣類をまとめて洗濯する際、母が私の下着の汚れに気付き、そのことを教えてくれました。

しかし当時の私は、出血はお股をぶつけたせいだ、と思い込んでいましたので、お母さんはなんて見当違いなことを言っているのだろう、と思っていました。

ただでさえ初潮は女の子にとって気恥ずかしい思い出だと思いますが、私は、スキーで転んだところから思い出されます。誰にも話したことはありませんが、私にとって強烈に恥ずかしい思いです。